「サザンの好きな曲は?」
と聞かれたとき、ファンでない人がうっかり「波乗りジョニー」や「白い恋人達」などと答えようもんなら、ファンは
「それはサザンじゃなく桑田ソロ!!!」
と反応してしまうという問題が昔からあった。
「もう面倒だから波乗りジョニーはサザンから出しといてくれたらよかったのに…」そう思ったことがファンなら一度はあるのではないだろうか。
ということで、今日は波乗りジョニーがサザン名義にならず世に出た理由の考察、サザン名義で世に出ていた場合の妄想をしていこうと思う。
遡ること20年、1999年にサザンは43rdシングル「イエローマン~星の王子様~」をリリース。セールスは全くふるわず自己最低セールスとなってしまう。
しかし翌年2000年には自己最高セールスを誇る「TSUNAMI」や、「HOTEL PACIFIC」「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」、ベストアルバム「バラッド3」を発売、さらに茅ケ崎ライブを敢行し、根強い人気をアピール、人気絶頂期を迎える。
しかし事件が起きる。
ギター大森隆志の脱退である。
この影響も受けてか2001年、2002年とサザンは三度目の活動休止期間に入る。この間桑田はソロとして2001年に「波乗りジョニー」「白い恋人達」をリリース、いずれもミリオンヒットを果たす。
2002年にはシングル「東京」、アルバム「ROCK AND ROLL HERO」、ベストアルバム「TOP OF THE POPS」リリースした。
私が思うに、2002年の楽曲はともかく、2001年に発売したソロ曲は本来サザン名義で出そうと思っていた矢先、メンバーの脱退の影響もありソロ名義でリリースすることになったのでは?と踏んでいる。
波乗りジョニーほど明らかに夏、海、恋といったサザンの曲要素を備えている曲はないのでは?
ということで、2001年もサザンとして活動していた場合に発売されたであろう幻のオリジナルアルバムを考えてみた。いろいろつっこみどころはあると思うが、私のただの妄想に過ぎないので暖かく見守って下さい!
2001年12月発売 サザンオールスターズ 14枚目のオリジナルアルバムはこちら
1 HOTEL PACIFIC
2 虫歯のブルース~インディアン狂想曲~
3 波乗りジョニー
4 通りゃんせ
5 黄昏(たそがれ)のサマー・ホリデイ
6 イエローマン~星の王子様~
7 TSUNAMI
8 夏の日のドラマ
9 この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~
10 チャイナムーンとビーフン娘
11 世界の屋根を撃つ雨のリズム
12 踊ろよベイビー1962
13 白い恋人達
ということで、ミリオンヒットシングル三枚を含んでいる贅沢極まりないオリジナルアルバムが完成した。
これは確実に邦楽界の歴史に残る名盤である。
これでもう
「波乗りジョニーは桑田ソロ!!!」
と叫ばなくて済む。
これにて一件落着。
サザンオールスターズ公式データブック1978-2019 (リットーミュージック・ムック)