サザンオールスターズは今年デビュー42年目に突入する。
「勝手にシンドバッド」でデビューしてから、紆余曲折を経て今も第一線で活躍している。
そんな彼らでもCD売り上げ枚数はCDバブル期には当然のことながら多く、最近のような配信時代には減少傾向にある。
そこで、時代ごとのシングルの売り上げを平等に比較するために、
補正売り上げ値(=各シングル売り上げ枚数÷各年の日本の音楽ソフト出荷総枚数)
を計算し、サザンのシングルの本当の売れ具合の推移を調べることにした。
今回はデビューシングル「勝手にシンドバッド」の補正売り上げ値を100としてグラフを作成する。
サザンのシングル別売り上げ枚数はこちらを参照した。
https://w.atwiki.jp/orideta/pages/15.html
日本における年度音楽ソフト販売枚数(CD、レコード、テープの合算)はこちらを参照した。
この二つのデータを元に、サザンオールスターズのシングル売り上げ枚数の推移(青線)(単位:枚)、日本の音楽ソフト販売枚数推移(赤線)(単位:/1000枚)のグラフを作成した。
さらに各シングルの補正売り上げを算出した後に「勝手にシンドバッド」の補正売り上げ値を100としてグラフを作成すると以下のグラフが完成する。
このグラフは、時代ごとのCDの売れ具合を加味して導き出した、本当に売れた度合いを示している。
このグラフを眺めると、サザンの特に売れたシングル(補正売り上げ値100以上)は、TSUNAMI>エロティカセヴン>涙のキッス>愛の言霊>いとしのエリー>シュラバラバンバ>あなただけを>チャコの海岸物語である。
また売り上げの低迷期として涙のアベニュー〜栞のテーマ、PARADISE〜イエローマンがある。
いずれも低迷期を抜けるきっかけとなったのは大ヒットシングル(チャコの海岸物語、TSUNAMI)であった。
サザンが今なお第一線で活躍しているのは、低迷期の後に大ヒット曲を世に放つことができたことが一因であるといえる。
売れた曲=名曲というわけではないが、このような売り上げグラフを眺めることも楽しいのではないだろうか。
そして、サザンには売れなかったが、名曲である曲がたくさんある。それは以下の記事で紹介させて頂いた。